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6 サンピラー・スキー国体

 まごころ国体(第34回国民体育大会冬季大会スキー競技会)の開催時の感動を語る会が毎年のように開かれていましたが、この会の15周年パーティーが平成6年(1994)2月18日ホテル藤化で盛大に開催されました。会に出席した皆さんの総意として再び名寄市でスキー国体の開催をとの決議が桜庭市長に届けられました。

 地元スキー連盟や市民ボランティア、自衛隊の支援で成功したまごころ国体開催時、私は実施本部の渉外班長を任命されていました。式典時の皇族の日程調整など裏方の仕事で前年の長野県野沢温泉村の大会運営も視察してきました。名寄市開催の不安要素は宿泊施設の不足で、国体史上初の学校ホテルによる宿泊者へのもてなしは、市民のまごころを持って尽くしたことによる大会の成功でした。

 市議会を始め関係者による期成会がつくられ開催年を名寄市の開拓100年の記念事業に位置づけようとの意見も出されました。岡本助役の弟さんに情報収集してもらった結果、すでに平成12年の開催は内定済みで、北海道内での開催は14年か15年とのことで改めて開催誘致の協議の場が持たれ、平成7年に入りスキー国体開催による地域振興をとの方針が固まりました。

 昭和63年度から進めた第3次総合計画の中で日進地区を含めたピヤシリヘルシーゾーンの整備も逐次事業化していました。旧営林署苗畑跡に、夏は陸上競技場、冬はスキークロスカントリー競技の発着場として整備済みで、健康の森の中にクロスカントリー距離コースも設定されて昭和54年開催時と比較して競技施設は整備が進んでいました。

 平成8年11月には、市内大橋地区と日進地区をつなぐピヤシリ大橋が完成、残るアクセス道路関係は日進橋の架け替え工事で加藤唯勝道議には特段のご尽力により大会開催前年の平成14年9月30日に日進橋の開通式が行われました。ジャンプ台の整備は平成6年にミディアムヒル(65メートル)の建設とリフト整備、サマー仕様で以降毎年サマージャンプ大会が開催されています。ノーマルヒルジャンプ台は昭和45年(1970)建設以降老朽化と競技ルールの改正による全面改修の必要に迫られていました。

 市議会の議論の中から名寄市民のジャンプ台の利用度合いや費用対効果の意見も出されスキー国体誘致の反対の声に拡大してきました。市役所職員労働組合、地区連合からもスキー国体開催反対の申し入れを受けました。

 反対の理由は、国民体育大会開催による各種競技施設の開催以降の休眠など財政投資に反対で連合中央からの指示であったのかと思います。市議会の連合推薦議員もスキー国体開催決議案に反対で、名寄市の冬の観光開発、地域振興に対する理解を求め、平成10年12月定例会で開催決議案に賛同を得るのに大沢和則助役と夜中過ぎまで議員説得したことを思い出します。

 平成9年12月1日なよろ温泉サンピラーのオープン、平成14年10月10日ピヤシリシャンツェノーマルヒルの全面改修と市の施設関係は整備されましたが、宿泊関係は民間の旅館などは収容数が減っており、近隣の宿泊施設にスキー国体参加者の分散のほか今回も学校ホテルの利用となりました。

 大正9年(1920)開校歴史の市立恵陵高校が平成14年3月に82年の歴史を閉じて名寄工業高校と統合し、校舎が空いていたので校舎全体を仮設の学校ホテルに転用し、多くの選手、役員を収容することができました。  

 開催期間中の天候も心配になりました。まごころ国体開会式と同じ屋外の開会式で当時の皇族席には暖房も用意した経過もありました。大会期間中恒例の雪質日本一フェスティバルも開催されましたが、幸運にも恵まれました。サンピラー国体参加の選手、役員の皆さんに雪質日本一の名寄ピヤシリスキー場でのスラローム、ダイヤモンドダスト、サンピラー現象、大会期間中連日氷点下25度前後のしばれと快晴の中で競技が展開されました。まさに「天の時、地の利、人の和」名寄市の持つ力が結集した上に天も味方をしてくれました。

 開会式に先だち秋篠宮ご夫妻は特別養護老人ホーム清峰園の視察をしていただきました。ディサービス通院の皆さんにも親しく声をかけていただき入居されている皆さんにとり感激のひとときでした。

 開会式の時刻には朝の冷え込みも和らぎ、東中学校の生徒によるブラスバンドの歓迎演奏は見事な出来栄えで開会式出席者に感動を与え、心に残る開会式となりました。閉会式日程に合わせ三笠宮寛仁さまご夫妻が名寄入りし各種競技の観戦や競技役員の仕事も手伝われサンピラー国体を盛り上げて下さいました。文部科学省、日本体育協会、全日本スキー連盟、北海道、地元名寄地方スキー連盟、名寄市の関係者と陸上自衛隊名寄駐屯地の全面協力によりスキー国体が成功裏に終えました。

[ 2011-10-24-19:00 ]

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