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5 開拓100年を祝う

 平成12年(2000)4月から翌13年3月までの1年間名寄市の開拓100年を祝い、名寄二世紀のスタートにふさわしい記念事業が繰り広げられました。名寄市は90周年までの周年事業には「開基」を用いてきましたが、100周年事業の実施協議会の初会合で先住民の名寄開拓前の生活史に配慮して「開拓」に名称を変えました。

 記念式典は名寄町、智恵文村が合併をして新名寄町がスタートした8月1日に名寄市スポーツセンターを会場に内外から多くの来賓と市民が出席して挙行することができました。国際友好交流都市ロシア、サハリン州、ドーリンスク市からガブリリュク市長ほか20名のアンサンブル団員が来名しての出席や国内友好都市山形県藤島町から小鷹町長、議会議長等の出席、東京なよろ会田中幸一会長ほか多くの会員も出席されました。

 記念事業のPRを兼ねてNHKの公開番組「のど自慢」の名寄市開催については平成10年1月から要望を続けて実現しました。名寄市開催の先に和寒町の開催が決まっており、同1年内に同一放送局の開催は無理との話でしたが、100年に一度の記念事業としてねばり開催にこぎつけました。合わせて天気予報の名寄市の表示について転勤族の多いことでの理解を得たこと、ピヤシリスキー場に1シーズン、ライブカメラ設置の実現をみました。

 大相撲名寄場所の開催については平成9年9月開発道路名寄遠別線建設促進のため中央要望会が開かれた日程の中で、大久保光義議長と日本相撲協会を訪問しました。大久保議長は名寄相撲協会会長職にあり、大相撲名寄場所の勧進元を引き受けた実績もありましたが、巡業部の委員である阿武松親方、湊川親方の対応は開催場所に1万人以上の収容施設を条件として出してきました。当時、若・貴人気で巡業部も高姿勢と受け止めましたが、名寄岩関の出身地での記念事業であること、2日間開催で1万人収容のスポーツセンターを備えていることを申し入れし、下川町出身の立浪治親方にご支援をお願いし、ようやく12年8月17日から2日間の名寄場所が実現しました。

 名寄赤十字奉仕団吉田美枝子委員長のご尽力で三笠宮寛仁親王殿下のご講演会を開催「本物とは何か」と題して貴重なお話しを聞くことができました。協賛行事も開催され、浅江島公園野外ステージを使っての野外劇「ピヤシリ賛歌」は、雨模様の心配した天気のなか開幕しました。

 作、演出の松岡義和名寄短大教授(後の学長)の情熱が雨も降らさず、終演まで多くの出演者、観客が一体となった野外劇に私も名寄駅に列車到着時の村長が万歳の音頭をとる役をつとめました。松岡先生が北見市から名寄大学に赴任してから時折、野外劇を名寄で実現したいと話していましたが、機関車などの大道具作成などのご苦労も先生の指導により楽しみながらボランティアの協力を得たと聞きました。

 多くの市民や子供の参加で成功を収めたメモリアルコンサート、公園通り壁画制作など、雪質日本一フェスティバルに「なよろ国際雪像芸術祭」の実行委員会が組織され、外国人アーチストを招いての雪のブロックから芸術作品の製作過程、仕上げられるまでを市民に観てもらう趣向の取り組みでした。カナダ、ドイツ、フィンランド、アジア圏からも参加され、これまで市民手造りの雪像に親しんできた市民にアートを表現した雪の彫刻は感動を与えてくれました。この国際雪像コンクールは長谷川良雄実行委員長をはじめ関係者のご尽力で継続して開催されています。

 名寄市は交通の要衝として発展しましたが、毎年4月下旬に名寄SL排雪列車(キマロキ)保存会の皆さんにより名寄公園西側の旧名寄本線レール上に展示のSL列車の覆いシートが取り除かれる雄姿が見られます。

 昭和50年(1975)12月全国の鉄路から蒸気機関車が姿を消しましたが、国鉄のご厚意により昭和51年に無償貸与を受けて名寄公園に展示してきました。中田一良保存会会長をはじめ国鉄OB、有志の皆さんにより永年整備、保存に情熱を注いでいただいた成果が、平成22年10月14日に「準鉄道記念物」の指定に結びついたものと思います。

 開拓100年を記念して宗谷本線にSLの記念運行をと保存会長から要望を受けJR北海道に要望しました。平成11年4月から始まった朝の連続テレビ小説「すずらん」は沼田町ほか北海道が舞台で毎朝SLの躍動をテレビ画面から味わっていた余韻のあるタイムリーな事業で、JR北海道の特段の配慮でSL塩狩号として記念運行が実現できました。

 名寄市の歴史をまとめた「新名寄市史」の発刊も編纂委員の前田憲氏、山崎博信氏、渡辺敏昭氏ほか多くの執筆編集員、嘱託員の手により市民の皆さんの手に届けることのできた巡り合わせに感謝の記念年となりました。

[ 2011-10-21-19:00 ]

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