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2004年7月26日付

豫園はお祭り騒ぎ

第6回

 4日目、とうとう上海最終日です。この日は1日だけ自由時間にしてあったので、緑茶用の茶器を手に入れることが大きなテーマでした。そのほかにも「茶房・かれんと」の中に置くことができそうな小物をいくつか手に入れたいと考えていました。

 前日まで時間に追われる様なスケジュールだったので、この日は少しゆっくりしてから4人で街に出ました。目的地は「豫園(ようえん)」の市内観光で行ったときに、もっとゆっくり見て歩きたいのにと私たちが心残りだった場所です。

 ここで、中国の買い物のコツを一つ。「言った通りの値段で買わない」がとても大切です。慣れないうちは、私たちも何だかいけないことをしているような気がしてドキドキしましたが、そのうち値下げ交渉も楽しいコミュニケートになっていきます。ちなみに佐藤はとても気が小さい。何か買おうとしているので側に寄っていくと「380元」と言われて、財布からお金を出そうとしていました。そこで私はニコニコしながら「300元!」。店員さんが「う〜ん…」と悩んでしまって、まぁいいかと顔をあげた瞬間、佐藤が脇から「じゃ、350元」。その瞬間の店員さんの幸せそうな顔。だって値段をつり上げてくれるんですから。

 豫園に着くと、とにかく人だらけ。名寄で暮らしている私たちにとっては、お祭り騒ぎです。さぁどのお店に行こうかと歩道の所で考えていると、小さなお婆ちゃんが側に寄ってきました。中国語で話し掛けてくるので、何を言っているのかは良くわからなかったのですが、どうやら「ポケットティッシュを買ってくれ」と言っているらしい。やっぱりここで反応するのが佐藤。5元で2個と見せているティッシュを佐藤は20元で買い取り、ニコニコしながら「これで1日分稼いだろう。帰って休みな…」。ところがお婆ちゃん、うれしそうに何度もお辞儀をしながら離れていったかと思うとまた誰かにティッシュを売ろうと続けていました。

 あれがきっとお婆ちゃんの生活なんだろうと思います。中国、上海の一般市民の目には、私たち観光客はどんな風に写っているのでしょうか?佐藤の20元は施すつもりの20元ではなく、名寄にいる自分の祖母とそのお婆ちゃんを重ね合わせ、少しでも休んでもらうことができたらと出したお金ですが、やはりお金に無頓着な金持ちと感じられてしまうのでしょうか。少しだけ心配になりました。

 豫園の中で、私たちは念願の緑茶用の茶器を十五個手に入れました。一見して普通の蓋付きの湯呑なんですが、中国緑茶は、その中に茶葉を入れて、お湯を少し冷ましてから注ぎ、蓋をして蒸らして、蓋を少しずらして飲みます。色々な種類の絵柄の付いた茶器を買ってきましたので、ぜひ「茶房・かれんと」で上海の雰囲気をお楽しみください。

(写真=西湖の博物館で長期保存されたプーアル茶)

 猪原ひろみさんは、精神障害者の雇用の場である茶房「かれんと」(名寄市西1南7)を運営する、カレントハウス運営委員会代表。店で提供する茶葉の購入に、5月5〜9日まで上海へ行った様子を伝えてもらいます。

[ 2004-07-25-19:00 ]

 
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2004年7月

第1回「茶器と茶葉を求めて」
第2回「メニューが読めない」
第3回「茶葉は安く味も最高」
第4回「軍管轄の茶葉販売所」
第5回「ペットボトルを集めて」
第6回「豫園はお祭り騒ぎ」
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