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2004年4月19日付

簡素なピーターの朝食

第14回

 ヨーロッパと違ってワイルドにできている。その代りビールは、あびる程飲む。ピーターはあっという間に、10杯くらい飲んじまった。1杯(スモール)が3ドルだから10杯飲んでも2000円くらいで大したことはない。そのうち料理が来た。大きな皿に3センチくらいの厚さのビーフのフィレステーキの小山、その横にマッシュドポテトと赤ピーマンや赤カブ、キュウリとトマトのサラダがうず高く積まれていた。
 私はミディアムを頼んだが、ほとんどウエルダンに近かった。ソースはケイジャンソースを頼んだ。私はこのステーキはしょう油とおろしショウガのソースで食べたいと思った。それは望むべくもない事であったが。
 日本のステーキを食べ慣れていると、オージービーフは淡白であっさりしすぎて物足らない。焼く前に油通しをやったらもっとうまくなるだろうなんて思う。でもそれは外道だろう。
 私はオージーはオージーでそれなりに、おいしいと思っている。それに草だけで育った牛だから、ヘルシーだ。これに比べりゃ神戸ビーフなど超コレステロールのかたまりだ。この1皿でお腹はパンパンになってしまった。これで16ドル(1100円)くらいだ。ピーターの家までのタクシー代が5ドル(350円)だった。
 4月6日(土)晴れ22度
 ウェリントン山が朝日にきらめいていた。私は窓を開け、ピーターとジュデイの家の裏口から庭に出て、いすに腰かけてタバコを吸い朝の一時を楽しんだ。住宅地は木が多いので、小鳥がやって来て鳴いていた。ずっと下の方に街が広がり、海へとつながっている。眺めが良い。
 週休2日制だから、住宅地にはウィークエンドのくつろいだムードが漂っている。ピーターが、台所でハムエッグを作っていた。私は、クラッカーとチーズを冷蔵庫から取り出し、ピーターと一緒に食事した。ジュデイがそのうち起きてきて、タバコを吸い、それから紅茶を入れてくれた。
 彼女の朝食はリンゴ1個とビスケット1枚だけ。ピーターはハムエッグとバターパンを平らげ、ビールを飲んだ。朝食は、めいめい勝手に好きなように食べる。昼ごはんは家で食べるとすれば、ハムとレタスとトマト、それとトーストくらいで、すませるのが普通。
 弁当はサンドイッチが普通。夜ごはんは、ちょっと気合を入れて、ちゃんとした料理を一緒に食べる。
 ジュデイは、たいていジャガイモ、カリフラワー、ニンジンなどをボイルしたものと肉を焼くか、ソーセージをグリルで焼いたりする。
 生野菜のサラダも作る。ベーコン・エッグも作る。でも日本の食卓みたいに、ゴージャスではない。テレビを見ながら、食事したりはしない。いたってシンプル、かつ健康的である。アングロサクソンらしく、アジア人みたいに飲食したり、大食いはしない。

(写真=オーストラリア人はヨットが大好きだ)

著 者 紹 介
 栗岩英彦さん(59)の「オーストラリア自転車の旅・パートU」をシリーズで掲載します。栗岩さんは長野県出身。東京農大卒。会社員生活のあと「世界一周の旅」を目指しインド、アフリカ、アフガニスタン、パキスタン、ヨーロッパ、南アフリカなどを訪問。平成3年下川へ。7年から北町でレストラン「モレーナ」経営。14年2月から4月までオーストラリアのタスマニア島(州)を自転車旅行。同島は北海道とほぼ同じ面積。旅行記は同島に近い小さなフリンダース島から始まる。

[ 2004-04-18-17:00 ]

 
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2004年4月

第1回「旅先で知り合い食事」
第2回「大魚に戦いを挑む」
第3回「村に1軒のレストラン」
第4回「友人と別れ、また一人旅」
第5回「冒険小説そっくりの船」
第6回「イースターで大移動」
第7回「シドニーの肉食文化」
第8回「ジュディとの再会」
第9回「海を見下ろす丘の家」
第10回「10年ぶり体重10キロ減」
第11回「ガラクタ市楽しむ」
第12回「キャンプ地にごみなし」
第13回「パブでビールと音楽を」
第14回「簡素なピーターの朝食」
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