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2004年3月29日付

キャンプ地にごみなし

第12回

 タスマニアのサウス・ウエストの山は険しい。ピーターはニックと一緒に、トレイル・ルートの準備の仕事をやっている。「山は大荒れさ、雪が降ってね、ひどいもんさ」とワインを飲みながら、山の話をしてくれた。
 夕食は、ジュデイが珍しく気合を入れて作った。ストロガノフ、ボイルド・ポテト、キャロットとシルバービーツのグラッセが食卓に出た。
 「私は料理が下手なの」と口癖のように言っているジュデイだが、なかなかどうして上手いもんだった。私はジュデイから、チーズとベーコンと卵を使って作るズッキーニのケーキと、グリークチーズとシルバービーツ(スピニチ)で作る、グリークパイの作り方を教えてもらった。その他にも、アイザック・ビスケットの作り方を教わった。
 ジュデイは英国人らしく、控え目な性格だから、目立たないだけだ。グリークチーズはギリシャのチーズだが、山羊のチーズなので、日本では山羊のミルクを手に入れ自分で作るしかなさそうだ。でも北海道なら山羊の初乳豆腐で代用できるだろう。グリークパイはぜひとも食べてみたい。
 ジュデイに帰りのチケットの予約を入れてもらい、シドニー発ソウル経由札幌行きは10日と決まった。札幌には11日の12時45分着だ。その日のうちに下川に帰れそうだ。
 
  4月5日(金)晴れ。19度
 朝、晩は少し冷え込むような、秋の気配だ。夏が終わって、4月1日から、サマー・タイム制は終わり、時刻が1時間くり上がった。日没が8時では不便なのである。やっぱり6時とか7時までに日が沈んでくれないと夜ふかしが過ぎて、疲れがたまるのであろう。
 タスマニアでは4月1日に一斉に時計の針を1時間進める。私も自分の時計の針を1時間進めた。忘れると遅刻したり、飛行機に乗り遅れる。現地時間は現地でしか通用しないのはこのためだ。そんなわけで、今では暗くなるのが夕方7時ぐらいだ。最初は変に感じたが、もう慣れた。
 イースーター祭も終り、街は落ち着き取り戻した。ピーターの山の仕事は9日働いて5日休みである。ホバートからの往復はヘリコプターだ。
 レインジャーみたいな仕事をしている。英語の先生の仕事は、ピーターは苦手らしく、また山に戻った。
 ナショナルパークの整備や管理のために、政府はかなり金を使っているのが分かる。人件費だけでもバカにならないだろう。そんな事が出来るのも国民の支持と理解があるからだ。
 ナショナルパークでもゴミがその辺に捨てられたり、ゴミ箱がゴミの山になっていたりしているのを見た事がない。ゴミ箱が用意されていない所でもキャンプしたが、いつもキレイだった。
 各自がキチンとゴミを持ち帰るからだ。学校でも家庭でも、子供達をピクニックやキャンプにひんぱんに連れてゆく。ゴミや焚き火のあと始末は徹底して教えられる。

(写真=ウエリントン山にて。ホバート市郊外にある)

著 者 紹 介
 栗岩英彦さん(59)の「オーストラリア自転車の旅・パートU」をシリーズで掲載します。栗岩さんは長野県出身。東京農大卒。会社員生活のあと「世界一周の旅」を目指しインド、アフリカ、アフガニスタン、パキスタン、ヨーロッパ、南アフリカなどを訪問。平成3年下川へ。7年から北町でレストラン「モレーナ」経営。14年2月から4月までオーストラリアのタスマニア島(州)を自転車旅行。同島は北海道とほぼ同じ面積。旅行記は同島に近い小さなフリンダース島から始まる。

[ 2004-03-28-16:30 ]

 
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2004年3月

第1回「旅先で知り合い食事」
第2回「大魚に戦いを挑む」
第3回「村に1軒のレストラン」
第4回「友人と別れ、また一人旅」
第5回「冒険小説そっくりの船」
第6回「イースターで大移動」
第7回「シドニーの肉食文化」
第8回「ジュディとの再会」
第9回「海を見下ろす丘の家」
第10回「10年ぶり体重10キロ減」
第11回「ガラクタ市楽しむ」
第12回「キャンプ地にごみなし」
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