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2004年2月16日付

ジュディとの再会

第8回

 3月29日(土)晴
 ブリドポート→ホバート
 昨夜は、キッズが騒ぎキャンプ地はにぎやか。若返った感じだった。しかし、午後9時になると静かになった。カラオケがんがんの日本のキャンプ場とは違う。
 彼らは節度をわきまえている。ソフティフィスケイトされている。こういう所は見習った方がいい。最近の日本はアメリカ文化の悪い部分ばかりを取り込んでいる、としか思えない。キッズが騒いで授業が出来ないなんて最低だ。
 物を盗まれる事は、全くと言っていい程、ここではあり得ない。私もタスマニアは世界一安全な国だと思う。アフガニスタン戦争や、パレスチナとイスラエルの抗争などは、全く別世界の話と感じられる。
 新聞を見ても(読めるわけじゃないけれど)スポーツ記事がやたらに多くて、クリケットが大人気のようだ。本国のイギリスよりも、オーストラリアの方が盛んである。ジンバブエとの試合はポリティカルなプロブレムの発生のため、中止になったと大きく書いてあった。
 今世紀はまさに民族の時代だ。民族と宗教の抗争が至る所で始まっている。
 マケドニアを舞台にした映画「ビフォアー・ザ・レイン」の中で男が「火種はどこにでもある」と言っていたのが印象的だ。ロクでもない時代がまた始まったのだ。
 昼頃、ジュデイが私を迎えにキャンプ場に来てくれた。実は昨日、ジュデイに電話したら「私も休みだから、迎えに行ってあげる」という事になり、私もOKしたのだ。連休が終らん事には動きがとれないし、両替しようにも銀行はクローズドでインポシブルだ。
 キャンプ場は最高に良いんだけど、キャンパーがどっと増えて、銀座みたいになっちゃって、なんだか居心地が悪くなってしまった。そんな訳で今回はジュデイの言葉に甘えさせてもらった。
 「ハーイ!ヒデ、アーユーファイン?」。テントの前に車を止めて、出てきた彼女の第一声。テント、荷物、自転車をパッパと積んでキャラバンパークを昼前に出発した。
 ホバートまでたったの4時間〜5時間だ。自転車だと一週間はかかる。すごい遠くに来たという感じ。景色がビュンビュン遠ざかる。自転車旅行に慣れてしまった私には、ものすごいスピードと感じられる。スペースシャトルに乗っているみたいだ。ブリドポートからスコッツデイルに出て、そこからロンセスターに行った。ロンセスターのモールに車を停めコーヒーを飲んで休み、スーパーで買い物して再び出発。
 交通量は少なく、道は良い。道の両サイドはほとんど牧場だ。実に広大無辺な大地だ。「このロンセスターからホバートまでの間は、開拓の前はユーカリプスの森だったのよ」とジュデイが教えてくれた。

(写真=引っ越しをほぼ終えたピーターとジュディ)

著 者 紹 介
 栗岩英彦さん(59)の「オーストラリア自転車の旅・パートU」をシリーズで掲載します。栗岩さんは長野県出身。東京農大卒。会社員生活のあと「世界一周の旅」を目指しインド、アフリカ、アフガニスタン、パキスタン、ヨーロッパ、南アフリカなどを訪問。平成3年下川へ。7年から北町でレストラン「モレーナ」経営。14年2月から4月までオーストラリアのタスマニア島(州)を自転車旅行。同島は北海道とほぼ同じ面積。旅行記は同島に近い小さなフリンダース島から始まる。

[ 2004-02-15-16:30 ]
 
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2004年2月

第1回「旅先で知り合い食事」
第2回「大魚に戦いを挑む」
第3回「村に1軒のレストラン」
第4回「友人と別れ、また一人旅」
第5回「冒険小説そっくりの船」
第6回「イースターで大移動」
第7回「シドニーの肉食文化」
第8回「ジュディとの再会」
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