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| 2003年12月22日付 |
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3月26日 晴25度
目がさめると、空はぬぐわれたように青く、陽がサンサンと照っていた。ジョニーはテントをたたみ出発した。ジェイクとヘイゼルは近くにそびえる山(セズラッキーピーク)に行った。
私は、たき火で茶を沸かしウオークマンで音楽を聴いた。フミコが作ったテープは仲々良い。音楽好きな人の一人旅にはウオークマンはネセサリーだ。旅が深まるような気がする。そのあと洗濯をした。
ホテルにいるとヒマだが、キャンプでは仕事が多い。まき(薪)を集めたり、炊事をしたり、山菜や魚や貝をとったり、数えあげればきりがない。
そのうちレンジャーのウェイン氏がやって来た。たき火の前でまた一緒にコーヒーを飲んで雑談した。彼は自分からしゃべるというより人の話を聞くタイプだ。朴とつな感じ、頭の毛もアゴヒゲもシルバー(真白)で、ちょっとリップバンウインクルにも見える。
私は、下川の話をした。都会の生活がイヤになって、あるいは自然が大好きで、田舎に移住してくる者や友達の生活ぶり、自分の生活について話した。
彼は、オーストラリアでも同じ現象が起きていると言った。彼も都会にはなじめなくて、また自然を相手に生活する方が好きで、今の仕事をやっているという事もわかった。
夕方近く、ビーチの近くに魚の群が突然やってきた。小魚を追うシマアジのような大きな魚だ。私は急いでビーチに行き、銀色系のスプーン(ルアー)を投げた。すぐに反応があった。かなり強い引きで、びっくりした。沖縄でのガーラ(シマアジ系)以来の強さだ。
日本から持ってきたロッドは意外と腰が強く耐えてくれた。魚を少し弱らせてから強引に砂浜に引き上げた。カラフトマス級だった。(55センチ)針を外して浜に放り出しておいて、再びルアーを投げた。1投目で喰いついてきた。今度はビッグワンだった。引き上げるのに手こずっているうちに、ジャンプして針を外して逃げた。ルアーが糸にからんでしまった。ほぐしているうちに群は少しずつ遠ざかり始めた。なんとか、ほぐした時には、もうチャンスを逃がしていた。
しかし、あきらめずに見ていると、近くで1匹ハネた。すぐに、そこを狙って投げた。強力な手応えがあり、魚がフックにかかった。ジャンプした時の魚体は銀色でかなり大きかった。感動ものだ。
逃がすものかと糸をゆるめず、ロットを立ててがんばった。糸が切れるギリギリの所で糸をフェードに掛けて少し出す。弱るのを待ったが、仲々弱ってくれない。タフな奴だった。2回、3回ジャンプした。4回目のジャンプで、ついにフックが外れ逃げられた。正直、悔しかった。
魚の群は沖に行ってしまい、それっきり戻ってこなかった。最初に釣りあげた獲物の所にもどると、カモメが盗もうとしていた。しかし大きくてムリだった。私は魚を海水で洗って、キャンプ地に戻った。
(写真=時にはキャラバン・パークの世話になった)
著 者 紹 介
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| 栗岩英彦さん(59)の「オーストラリア自転車の旅・パートU」をシリーズで掲載します。栗岩さんは長野県出身。東京農大卒。会社員生活のあと「世界一周の旅」を目指しインド、アフリカ、アフガニスタン、パキスタン、ヨーロッパ、南アフリカなどを訪問。平成3年下川へ。7年から北町でレストラン「モレーナ」経営。14年2月から4月までオーストラリアのタスマニア島(州)を自転車旅行。同島は北海道とほぼ同じ面積。旅行記は同島に近い小さなフリンダース島から始まる。 |
[ 2003-12-21-18:00 ]
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