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2005年2月7日付

市役所を訪問する

ドイツ-フランス編 第9回

 森に後ろ髪を引かれながら、午後はバートヴェーリスホーフェン(以下BW)市役所訪問。議会の議場に案内される。ゆとりと威厳を併せ持った空間。大きなバームクーヘンのようなテーブルには、ミネラルウォーターやリンゴサイダーが数箇所に整然と置いてある。飲んでいいのかな?

 市役所の職員は、課長と若手の担当者という組み合わせで登場。さすがに役所、BWの保養地としての概要が把握できる内容(詳しく知りたい方は、上原巌著『森林療法序説 森の癒しことはじめ』社団法人全国林業普及協会発行がオススメ)。

 飲み物は、今夜議会があり出席する議員のために用意されたものだが、よろしければどうぞ、とのこと。そうは言っても社交辞令かもなぁと遠慮していたが、職員二人がゴクゴクと飲み始めたので、こちらもゴクゴク。

 他のメンバーから矢継ぎ早に質問が飛び出す。これまでの日程が森林療法そのものに関わる内容ではなかったのでウズウズしていたのだろう。

 私は、事前に集めた情報の中で、担当者が説明しなかった樹木の伐採の許可制について質問。市の条例で、直径四十ab以上の樹木は、例えそれが個人宅の庭の木であっても、市の許可がなければ伐採できないように定められている。樹木は保養産業の重要なインフラストラクチャーとして認識されているのだろう。

 最後に保養課長が「こんなに熱心に質問していただいたのはみなさんが初めて」と、げっそりした表情で言っていたのが印象に残っている。まぁ質問のない視察の後味の悪さに比べれば、今夜はきっとおいしいビールが飲めるだろう。「今日の日本人ときたら質問攻めでミネラルウォーターを飲む暇もなかったよ、ハッハッハ」と妻に話しながら、ビールをいつもより多く流し込む課長の姿が思い浮かぶ。

 議場を後にし、来るときに気になっていた市役所内のある場所を確認する。小さな子供を遊ばせるためのスペースだ。残念ながら実際に遊んでいる姿はなかったが、その空間があることで役所の雰囲気がグッと優しく感じた。

 市役所を出て、絵葉書を買いに行く。海外からエアメールを出そうと決めていたのだ。何軒か回り、十種類以上のBWオリジナル絵葉書があることが判明。その中でもドイツの洗練されたイメージとは程遠い、かなりファンキーな漫画バージョンが気に入った。

 主にクナイプ療法の水療法の様子が描かれているのだが、真面目なのかウケを狙っているのか、日本人には判断しかねる。その微妙な感じがまた面白い。

 絵葉書を購入し、街をそぞろ歩きしていると空に虹が。これは何かを暗示しているのだろうか。吉兆でありますように。

 筆者の最新情報は、http://blog.livedoor.jp/forest_concierge/ をチェック!

 (写真=バートヴェーリスホーフェンの市役所)

[ 2005-02-06-23:30 ]
 
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2005年2月

第1回「ドイツと言えば」
第2回「寒さで緯度の高さ実感」
第3回「クアパークを歩く」
第4回「クアハウスにて」
第5回「ひとり、森へと向かう」
第6回「森と動物ハンティング」
第7回「森と共に生きる」
第8回「森林官と森を歩く」
第9回「市役所を訪問する」

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