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2005年1月31日付

森林官と森を歩く

ドイツ-フランス編 第8回

 そういえば、ハンティング協会の方と熱心に意見交換していたら気に入られたのか、別れ際に、ハンティング協会の本を貸してくれると言う。ドイツ語を訳しながら読む暇はないなぁと思ったが、その気持ちが嬉しかったので、宿を発つまでの間、謹んでお借りすることにした。参考になるかも?と思うページをデジカメで撮ってあるので、興味がある方がいらっしゃればご連絡を。

 さて、ドイツ3日目の午前中は、営林署の森林官のライナーさん(女性)と、研修生のラルマンさん(男性)の2人に森を案内してもらった。あ、あと黒くてスマートな犬も一緒だ。彼(もしくは彼女)も営林署の職員?

 宿泊しているクアハイム・エミリエまで2人と1匹が来てくれて、そこから一緒に歩いて森へと向かった。ライナーさんが担当している森林の中にもクナイプ療法のための散策路が整備されているのだ。レクリエーションの森という位置づけらしい。

 散策路は、年中使えるようにしていて、冬も除雪をして歩けるようにしているとのこと。徹底している。

 また、バイエルン州の森林法で小学3年生は全員1回は森に連れて行くことになっていて、その子供たちに対するプログラムを営林署が提供しているそうだ。同じようなことは幼稚園児に対しても行っているとのこと。

 大人にとっての療法空間としてだけではなく、子供たちを育む場としても森の恵みを最大限に利用しているのだ。森と共に生きているなぁ。

 道々に、大嵐「ローター」の記念碑や、湿地ビオトープとその説明看板、野生動物の足跡当てクイズ、森林と野生動物とが織り成す生態系を説明する看板など、日本のレクリエーションの森でも見かけるような趣向が凝らされていた。ちなみに看板はすべて木製。

 やがて広葉樹の大木が伸び伸びと育つ森へと出た。このすがすがしい印象は、ブナだ。天気もちょうど晴れて気持ちがいい。下層植生も背の低い柔らかな草が生えているだけで見通しがよく、心が開かれる。ここで一晩キャンプして森を堪能できたらどんなだろう。

 残念ながらここまで来るのに予定よりも時間がかかり、引き返すことになった。もっと先まで歩きたかったなぁ。

 森以外にも素敵な印象が残っている。案内してくれた2人の服装だ。当然のことながら、森へ行くのにネクタイをしてくるなどという野暮なことはしない。いかにも仕事着というような形式的で殺風景な服装でもない。自然と調和した色使い、野外で必要な機能を備えた、普段から森を歩いている人たちの出で立ちだ。

 こんなこと当たり前なのに。こんなことをわざわざ書いている自分に、当たり前じゃない日常に溜息が出る。森へ行こう。そうすれば、解決策が見えてくるはずだ。
筆者の最新情報は、http://blog.livedoor.jp/forest_concierge/ をチェック!

(写真=レクリエーションの森)

[ 2005-01-30-19:00 ]
 
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2004年12月

第1回「ドイツと言えば」
第2回「寒さで緯度の高さ実感」
第3回「クアパークを歩く」
第4回「クアハウスにて」
第5回「ひとり、森へと向かう」
第6回「森と動物ハンティング」
第7回「森と共に生きる」
第8回「森林官と森を歩く」

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