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2005年5月23日付


旅の終わりに

第19回(最終回)

 森林セラピー研究会、第1回海外視察研修、最終日午後、いよいよ最後となる視察内容は、オプショナルツアーといった感じで木工芸職人とナイフ職人のアトリエを訪ねた。

 バスを走らせてようやく辿り着いた木工芸職人のアトリエは、伝統的な農家の建築様式をあえて残した建物だった。脱サラして田舎へ移住し、家族で暮らしている。

 糸鋸で木の板を動物や樹木などさまざまな形に切り抜いた作品を実演、展示、販売している。正直言って技術レベルはそれほど高度には思えず、日本でも見たことのあるような作品だった。

 またバスを走らせてようやく辿り着いたナイフ職人のアトリエは、昔ながらの個人工房で、父親から息子、そして孫へと引き継がれる伝統の匂いがした。

 職人にナイフの柄を付ける作業を実演してもらった。なるほどこうやってできるのか、と感心。手作りの過程を垣間見ることができると、やはり実物が欲しくなる。工房の向かいにあるショップでいろいろ迷った末にパンナイフを購入。

 今そのパンナイフを手にとって見ると細部に粗が目立つが、実演してくれたナイフ職人の顔が思い浮かび、これはこれで良いお土産だ。

 これで全日程を終了。後は帰るだけ。ところでフランスには何しに来たんだっけ?ホテルに帰るまでの車中、通訳の小林さんが自分の記憶力を試すかのように延々とフランスの歴史について語っていた。個性的な人だ。

 彼はフランスの芸術に誇りを持ち、それを納税という形で支えている自分にも誇りを持っていると言う。私たちは自分たちの納税に対しどれほど誇りを持てるだろうか。

 森林療法は置いておいて(置いておいていいのか!?)、フランスはフランスで記憶に残る旅だった。ビリヤードも楽しかったし。

 翌日は5時半に朝食、6時にホテルを出発。来たルートをひたすら逆向きに辿る。途中パリで絵葉書を出そうと切手を買うのに一苦労したが、何とか投函できてひと安心。後は飛行機を乗り継いで渡り鳥と化すだけだ。ルフトハンザの機内で1泊し、ようやく成田へ着いた。

 しかし休む間もなく、宿に荷物を預けてすぐにグリーンフラスコの自由が丘のショップへ向かい、妻はアロマセラピーのセミナーに参加。

 妻を待つ間、私はハーブティーをご馳走になる。ようやくほっとひと息つけた。9月の森のアロマツアーに来てくださったスタッフの方がちょうどいて、いろいろお話しさせていただく。

 このショップは下川にとって特別な場所だ。入り口付近にもみの木オイルのコーナーがあり、下川町森林組合の森づくりと物づくりの情報を東京で発信できる貴重な場所だ。森林組合の陣内さんもホームページのコラムで書いているが、こんな雰囲気の良い素敵な場所で、下川で作られた物が売られていると思うと嬉しくなる。

 強行軍だったが、旅の終わりにここへ寄ることができて良かった。東京で下川が急に恋しくなった。

 下川の森林療法の最新情報は、http://yaplog.jp/forest-therapy

(写真=ナイフの柄の説明をする職人)

(終わり)

[ 2005-05-22-19:00 ]

 
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2005年4月

第1回「ドイツと言えば」
第2回「寒さで緯度の高さ実感」
第3回「クアパークを歩く」
第4回「クアハウスにて」
第5回「ひとり、森へと向かう」
第6回「森と動物ハンティング」
第7回「森と共に生きる」
第8回「森林官と森を歩く」
第9回「市役所を訪問する」
第10回「療法で深く短い眠りに」
第11回「クナイプ療法を学ぶ」
第12回「興味津々クナイプグッズ」
第13回「再び、ドイツと言えば…」
第14回「ド・ゴール空港へ」
第15回「トロンセの森を歩く」
第16回「旅とホテルとビリヤード」
第17回「ヒゲ森林官の誇り」
番外編「森の癒しで起業を決意」
第19回・最終回「旅の終わりに」

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