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2007年10月13


保健指導で予防体制を強化
保健師一人を増員
名寄市・20年度の特定検診対応で

 【名寄】名寄市は、二十年度から国の法律施行に伴って導入される「特定健康診査」(特定健診)などに対応するため、保健師一人を増員する方針を固めた。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や生活習慣病の該当者、予備軍を早期に発見して進行、悪化に歯止めをかけるもので、市は保健指導による予防体制をより一層強化することとしている。しかし、制度の全国一斉導入に伴う他の自治体との保健師の奪い合いによるスタッフ確保のほか、実施主体の変更によって社会保険の扶養者は市が行う検診を受けられなくなる―などの課題が浮き彫りとなり、全市民の健康づくり対策に向けた協議も必要となりそうだ。
 高齢者医療の確保に関する法律の施行により、老人保健法や医療保険各法に基づいて実施されていた基本健康診査と一般健康診査を二十年度から特定健診に統合。これに伴い、各医療保険者が実施責任を負うことになるほか、健診内容が変更されることとなり、メタボリックシンドローム対策を取り入れた特定健診、保健指導が義務づけられ、四十歳から七十四歳までの被保険者が対象となる。
 国保の保険者である市の保健師は現在、正職員十七人と臨時職員二人の計十九人。合併や人口規模によるものもあるが、近隣の自治体に比べると保健師の数は確保できている状況。加えて二十年度に一人を採用することから、特定健診導入によるスタッフの負担増はほとんどなく、この部分のサービスについては低下しないとしている。
 だが、保健師業務の中核となる市保健センター(佐藤きみ子所長)では、健診費用の負担先が分離している国民健康保険と社会保険の対応を問題としている。国保については、被保険者による健診費用が若干発生する見通しとなっているが、今まで通り市が保険者となることから、負担はわずかとしている。
 しかし、社会保険は各事業所などが実施責任を負うため、各事業所が行う健診を受けられない従業員の扶養者などは、今まで同センターなど行政側で受け入れていた健診の受診できなくなる。これにより、国保対象外や社会保険扶養者は個人で費用を負担して健診を受けなければならなく、市が今まで取り組んできた全市民の健康づくり事業に支障をきたす恐れが出てきた。
 また、各自治体で設定した健診に対する目標受診率の五〇%に達しなかった場合、国から財政的なペナルティーも。名寄市については五年後の目標数値を六五%としているが、現在の受診率は約一五%で、数字に大きな開きがある。
 制度導入により、今後は名寄市立総合病院分の受診率約四〇%もプラスされて総体の受診率は上がるものの、目標数値には届かない。財政状況を考えると国のペナルティー回避は重要で、受診率アップにつながる市民意識高揚の周知が必要となる。
 同センターでは「国保については保健指導体制の強化に力を入れていく考えだが、費用の負担面については若干上がる可能性があり、今後、関係機関と協議して決めていくことになる。社会保険は実施主体が異なるため、費用負担がどのような割合になるのか不透明な状況。だが、国保対象外や社会保険の扶養者などのケアは、全市民の健康づくりの観点から重要となるため、行政側で相談体制を充実させるとともに、扶養関係の健診についても弾力的な対応が必要と考えている」。
 受診率と保健師確保の問題では「具体的な対策はこれからだが、一般的な健康教室や広報、報道機関を活用した周知をはじめ、委嘱している保健推進員の協力を得て受診率のアップに取り組んでいきたい。保健師の数は、近隣の自治体に比べると恵まれているが、サービスが低下しないよう今後もスタッフの充実に努めていく」と話している。

[ 2007-10-13-19:00 ]


より正確で安全に
吉田病院の歯科インプラント・新システムを導入

 【名寄】吉田病院(吉田肇院長)では、このほど歯科インプラント(人工歯根)治療のためのコンピューターガイドシステムを導入。道内では札幌の歯科病院に次いでの導入で、同院診療部歯科口腔外科医長の末次博医師は「これまでは、粘膜を切開したり、手術時になって初めてあご骨の問題が発見されたりということがあったが、このシステムの導入で患者への負担が少なく、より正確で安全なものとなった」と説明する。
 歯科インプラントは、手術により、あご骨に人工歯根を埋め込み、骨と結合させることにより天然の歯と同等の機能をもたせのもので、同院では十三年前から本格的に開始。現在まで延べ百二十人(約二百装置)の術例がある。
 末次医師によると、歯を失った場合、ブリッジや取り外し可能な義歯といった従来の治療法では、ほかの健康の歯に負担がかかるなどのデメリットがあったが、インプラントは固定制でよくかめ、ほかの歯に影響を与えないことがメリット。ただ、保険対象外で高額なのがデメリット。
 これまでのインプラント治療は、通常のX線写真と術者の経験とかんによる診断で、必ずしも満足のいく治療結果が得られないケースがあったのが実情という。
 コンピューターガイドシステムは、今年七月に導入した高性能CTによるデータを基にノーベルガイド(ノーベルバイオケアジャパン株式会社)と呼ばれるシステムを使い、仮想空間上でインプラント埋入の手術を実施。そこで得たデータをサージカルガイドと呼ばれるマウスピースを移植。あとはガイド通りに人工歯根を埋め込む手術を行うという仕組み。このマウスピースは、術前分析したデータをインターネットでノーベルバイオケア本社(スウェーデン)に送り、光造形によって作られた物が送られてくるという。
 末次医師は「術前データを基に事前に作っておいた仮歯を手術直後に装着。すぐに簡単な食事をすることも可能。最終的な歯は数カ月後に作ることになる」としている。

(写真=インプラント治療の新システムを説明する末次医師)

[ 2007-10-13-19:00 ]

新ロマン派会友賞を受賞
風連陶芸センの中西さん・次の目標実現に意欲

 【名寄】名寄市風連陶芸センター技士の中西秀人さんが、第六十二回新ロマン派展(新ロマン派美術協会主催)で会友賞を受賞した。昨年、新ロマン派の会友となり今年、会友賞受賞に中西さんも「選ばれるとは思っていなかった」とうれしさよりも驚きのコメント。仕事をしながらの創作活動だが「次の目標は会員になること」と創作への新たな励みとしている。
 中西さんは、平成六年から陶芸センター技士として独学で勉強。住民の指導に当たるとともに、自らも作品づくりに取り組み、新ロマン派展では過去に入選四回、受賞二回という実績を残している。そして昨年、会友へ推挙された。創作活動は仕事を終えてからとなるが、「目標があって作品をつくることは楽しい」とのこと。
 今年の作品は、昨年は実現できなかった「融合」と決めていた。名寄と風連の合併を記念して二つのつぼを合わせたようなもの。だが、今年も制作途中で割れるというアクシデントに見舞われた。粘土の調合を変えるなど、昨年の失敗の反省を基に作業を進めたが、割れてしまったため、急きょ作品を変更し、制作したのが「リズム」というオブジェだった。
 作品は高さ五十五センチ、横、奥行き各三十五センチの大きさで、ラッパのような形をし、上部がやや広がっている。黒い地に黄色の点描で音が刻まれているようなデザインを入れたもので、これまでとはやや異なる作風。
 「融合という作品に今年は五回ほど挑戦してつくってみたが、すべて素焼き段階で割れてしまったので、リズムという作品は、応募前も一カ月間で作り上げたもので、余計に会友賞などに選ばれるとは思っていませんでした」と中西さん。
 中西さんの父親も風連陶芸センターの技師として活躍。新ロマン派の会員となったことから、中西さんの目標は同じく会員となること。「来年もう一度、『融合』という作品制作に挑戦したいと思っています。また、まだ頭の中だけではありますが、イメージしている作品もあり、会員に推挙されるために、これからも良い作品をつくり続けていきたいです」と張り切っている。

(写真=新ロマン派の会友賞を受賞した中西さん)

[ 2007-10-13-19:00 ]

官公庁への雇用促進を
名寄職安・美深高養校生が職場実習

 【名寄・美深】美深高等養護学校(成田博志校長)と名寄公共職業安定所(寺崎定雄所長)は、九日から十二日まで同安定所で生徒の職場実習を実施。官公庁での知的障害者の雇用促進を図る一歩とした。
 知的障害者の雇用環境をみると、養護学校を卒業後、民間の製造業に就職するケースが多い。官公庁では身体障害者の就労がある程度進んでいるものの、知的障害者が就労しているのは少ないのが現状。
 そこで、国では十九年度から「『福祉から雇用へ』推進五カ年計画」をスタート。その一環として、知的障害者の官公庁での職場実習や就労促進などを盛り込んだ「チャレンジ雇用」を推進している。十九年度は厚生労働省の所管機関で百人以上、北海道労働局管内では一人以上の雇用を目標としている。また、高等養護学校を管内に持つ公共職業安定所は職場実習の期間を設けることになった。
 同計画スタート前、十七年度に東京都品川区内の公共職業安定所、十八年度は札幌市内の公共職業安定所三カ所、北海道労働局などで知的障害者の職場実習を行った経緯がある。
 名寄公共職業安定所で実習に入ったのは、美深高等養護学校一年生で名寄出身の角田駿介君。期間中は新聞記事の切り抜き、書類へのスタンプ押印、リーフレットの挟み込みなど事務作業を手掛けた。
 同安定所は「職場実習を通し、知的障害者雇用に向けて受け入れのノウハウを身に付け、就労環境を整えたい」。
 同校は「この取り組みをきっかけに市役所など地方自治体機関でも実習、雇用を進めてほしい」と話しており、障害者雇用の門戸を広げる一歩として同計画に期待している。

(写真=書類整理など手掛ける角田君)

[ 2007-10-13-19:00 ]



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