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「有楽町で逢いましょう」「君恋し」など数々のヒット曲で知られ、低音の魅力で戦後のムード歌謡を代表したフランク永井さんが亡くなった。一九五二年(昭和二十七年)に上京、埼玉県・朝霞の米軍基地での歌い始めが歌謡界へのきっかけ▼ヒット曲となった「有楽町」には、閑古子にとつて今も忘れられない青春の思い出が刻まれている。それはコロムビア専属歌手・柴田つる子さんとの奇遇。柴田さんは藤浦洸作詞の「港に灯りのともる頃」のヒット曲でデビュー、並木路子、霧島昇、岡晴夫、渡辺はま子らと並ぶトップスター。当時、酪農経営の栗栖牧場(木原天文台付近)や日進地区をバックにした映画ロケの主演女優として来町した際の歓迎会の席で同席したに過ぎなかったが翌年、上京したおり、山の手線・有楽町ホームの人混みの中から声をかけてくれた方が、なんと柴田さんその人だった▼日劇ホールでのワンマンショーに向かう途中とのこと、まさに奇遇。楽屋に案内され、特別席での観劇などご配慮をいただいたが、たった一度の出会いに過ぎない、田舎出の青年に声をかけたくれた優しい心根が今も忘れられない▼人との出会いにはいろいろあろうが、「一期一会」―大切にしなければと思っている。
[ 2008-11-19-19:00 ]
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