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2018年4月17日
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112歳の笑顔 |
十勝管内足寄町の野中正造さんは年齢が112歳。存命中の男性世界最高齢となり、ギネス社(英国)から認定書が贈られた。1905年(明治38年)7月の生まれだが、まだまだ元気そう。さらに記録更新を期待したい▲昔は「人生50年」といわれた。平安時代の平均寿命は40歳前後、という専門家の推定もある。戦国の武将、織田信長の名言、「人間50年」は有名。信長は実際に、数え年49歳でこの世を去った▲厚生労働省によると戦後間もない50年(昭和25年)の日本人平均寿命は男性58・0歳、女性61・5歳。その後も平均寿命は年々延びており、同省が昨年発表の統計では男性80・98歳、女性87・14歳。男女とも香港に次いで世界第2位の長寿国。戦後約70年で平均寿命は男性で約23歳、女性は約26歳延びた▲平均寿命は、まだ延びるのだろうか。作家、五木寛之さんの著書、「100歳人生を生きるヒント」が注目だ。50歳は折り返し点。そこを過ぎたら「成熟期」。例えば「70代は黄金期」などユニークな生き方を提言する▲足寄町の野中さんは、雄阿寒岳の麓に100年続く「野中温泉」の元経営者。自宅兼旅館に家族と住み、温泉と甘いものが大好きという。また、笑顔がとても爽やか。笑顔も健康で長生きする秘訣の一つかもしれない。
[ 2018-04-17-19:00 ]
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