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閑古鳥

2018年2月5日


施設火災

就寝中、突然、猛火に襲われた札幌の施設火災が、多くの課題を提起している。1月31日深夜、生活困窮者向け木造2階建て共同住宅が全焼、高齢者ら11人が犠牲となった▲築後約50年。火の回りはアッという間。犠牲者は逃げ出すいとまもなかっただろう。警察がDNA鑑定で身元特定を進めている。亡くなられた方々の無念の思いが伝わってくる▲今回の施設火災、そして犠牲者が多数に上ったことは、社会の底辺で暮らす人々の実態がいかに厳しい環境に置かれているかを問いかけている。入居者16人中、13人が生活保護受給者だった▲病気、事故などで収入が途絶え、身寄りもない人たち。中には路上生活の経験者もいて、最後の根城となっていた。同施設はそうした人たちの支援・自立を目的としていた。家賃は月額36000円、食事代2万円▲利用料の安い特別養護老人ホームは全国で33万人が待機する狭き門(平成16年・厚労省)。有料老人ホームは施設にもよるが月額15万円から20万円前後。別途入居金も必要で高嶺の花。そうした現実の中、今回のような困窮者向け民間施設が果たす役割は見逃せない▲今後、犠牲者を出した施設の合法性、刑事責任などが議論されよう。だが底辺を支えているのは民間。そこに政治の光を当てない限り、再び同じ悲劇が繰り返されるのではないか。

[ 2018-02-05-19:00 ]

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