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先日、名寄地方でも平地に降雪があった。この時期になると思い出されるのが、親が水田を耕作していた子供時代の手伝い。当時は、現代のような機械による収穫作業ではなく、すべてが手作業。今時期には、まだ収穫作業を終えず、雪の中に「はさ」に稲が残ったこともあった▲当時は耕起作業に馬を使い、除草剤のなかった夏場は水田に這いつくばっての草取り、秋にはカマを使っての稲刈り、そしてはさ掛け、脱穀と続いた▲農家では大人ばかりではなく、一定の年齢になると農繁期は家の手伝いをする子供たちも多かった。こうした中、「はさ」に積もった雪を見ると気が重くなったことが思い出される。また、昔は数年おきに冷害もあって、そんな時、「はさ」に掛かった雪は一段と心を重くした▲だが、機械化が進んだ今では、そんな姿も見ることはなくなった。水田ばかりではなく、畑作も含めて日本の農業も随分と進化したものだ―と思う。同時に国民の食を支えるため、懸命に努力してきた農家の先人たちの姿が思い出される▲ここにきて、日本の食が見直され、農業への関心も集まっているが、国際的な経済の流れや国の農業政策、消費動向などによって翻弄(ほんろう)されてきた。いつになると農業は安定するのだろうかと思う。
[ 2008-11-07-19:00 ]
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