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2008年11月1


妊婦の死

地方の医師不足問題がクローズアップされると厚労省などは、「医師が不足しているのではない、都会に偏在しているだけだ」と説明していた。だが今回、東京のど真ん中で起きた妊婦の悲しい死は、国の医療行政の矛盾を如実に物語っている▲都立病院など八病院で受け入れを断られた妊婦(36)が、脳内出血で死亡。しかし、赤ちゃんは帝王切開で出産した。妊婦の夫(36)が記者会見し、「妻の死を無駄にしないで」と安心できる医療環境の実現を訴えている▲赤ちゃんは四日に生まれ、母は脳死状態のまま七日に他界。その直前、病院側の配慮で病室に運んでもらった赤ちゃんは、物言わぬ母の腕の中に三十分ほど抱かれたという。母のぬくもりが赤ちゃんに伝わった▲夫は「すべての医療関係者が一生懸命努力してくれた。責任を追及したり訴訟を起こすなどの考えはない」と発言している。生と死が同時に起こって混乱する夫の心中を思うと、言葉もない▲国は、今回の問題をどう受け止めたのか。受け入れを断った病院から聞き取りを行うなどの動きもあるが、見当違いに思えてならない。国は無駄遣いをやめ、医療費カット見直し、医師不足解消など根本的な問題と取り組むべきだ。特に産科、小児科医の不足は危機的状況だ。

[ 2008-11-01-19:00 ]

 
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1日「妊婦の死」


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