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みんな共通の願いは平和
 1月23日北国博物館、同24、25日名寄短大を会場に開かれた、名寄短大国際シンポジウム。学生や一般参加者が毎日100人以上参加して、講演やシンポ、交流会などを通して平和、人権、歴史について真剣に考え、意見を交換し合った。この様子を、写真と実行委員の毛利とも子さんの文章で紹介します。
心あたたまる
シンポジウム

国際シンポ学生事務局
毛利 とも子

 国籍が違うだけで差別を受ける

  「私は在日コリアンです」
 私は児童専攻の後輩にそう言いました。在日コリアンというのは事実ではありません。しかし、私は後輩たちの反応が見たかったのです。後輩たちは皆驚き、静まり返ってしまいました。沈黙の間、後輩たちは何を思っていたのでしょうか。「何を言っているのか分からない」と言っている人もいたようです。
 私は何故そうまで言いたかったのか。在日コリアンは外見や会話をするだけでは「日本人」と変わりがないように見えます。中には本名を隠して通名を名乗っている人もいるし、帰化する人もいます。
 では、在日コリアンはなぜそうするのでしょう。在日コリアンは日本社会ではマイノリティー(少数者)であり、国籍が違うだけでいわれのない差別を受けてしまうことがあるからです。このようにマイノリティーが息苦しさを感じてしまうということを、「自分や身近な人がマイノリティーだったなら」と本人の気持ちになって考えてほしかったのです。そして、他人の気持ちを理解することの大切さを伝えたかったのです。
 そう語ってから2ヶ月。私たち学生実行委員は自らが主体的にシンポジウムに参加できるように準備を進めてきました。アコースティックバンド「たう」のコンサートを企画したり、2日間のイベントの前後に学生企画を盛り込みました。もっとたくさんの学生が気軽に参加して、平和について考えてくれたらいいなと思っていたからです。
 
 強い思いが心に響いた

 1日目は「たう」ゆきあかりコンサート。北国博物館の全面的ご協力があり、150人ほどの方々に来て頂き大成功を修めることができました。 
 1日目も約150人が参加しました。学生企画PART1〜会い・学び〜から始まり、チョン・カプスさんの記念講演と、立場が違う3人の若者のシンポジウム。ゲストの強い思いが込められていて、心に響きました。無知であることを痛感すると共に、これからもっと知っていかなくてはならないと思いました。そして夜は懇親会でした。
 最終日は130人が参加して、海南友子さんの映画と講演でした。インドネシアの「慰安婦」の問題をテーマにしたものだったのですが、日本人として、人間として自分がすべきことは何かを考えさせられました。歴史を知り、個人の人権を尊重し合えるような平和な世界をつくりあげてゆくことが大切だと改めて思いました。午後からは学生企画PART2〜交流・語り〜を実施しました。  
 
 ひとつの目標に向かい成功

 学生実行委員33人と教員等の実行委員16人はひとつの目標に向かって準備をし、そしてそれぞれを成功させることができました。実行委員一人ひとりの思いには多少の違いがあったとしても、みな共通して持っていたのは平和を願う気持ちでした。
 寒い名寄の地で、心温まるシンポができて本当に良かったと思います。

 「たう」雪あかりコンサート(左下)。博物館職員と学生らが作ったスノーランタンが来場者を歓迎(左上)し、オリジナル曲や韓国の曲を演奏。特別出演でトンこり奏者小川基さん(右上)がアイヌの民族音楽も披露し盛り上がった。
 学生企画1は、舎熊小学校(増毛町)の船越一郎教諭と北海道教育大学岩見沢校学生の徳田雅也さんを迎え、教育問題や戦争について考えた。学生企画2は、ゲームやフリートークで意見交換。記念講演やシンポでの話から、差別や戦争問題に活発な発言が出された。
 チョン・カプスさんが「欧米主導を日本だけではどうしようもない。アジアで力を合わせればもっと変えていけると思う」と、歴史を振り返りながら経済的統合にとどまらず東アジアというアイデンティティーを共有していく未来へ向けて意見を述べた。
 ゲスト3人から、朝鮮大学を卒業しても受けられない資格試験の多さや選挙権がないこと、政治的問題が子供の学ぶ場に影響していることなど、在日コリアンが差別を受けている現状。在日に対する日本の法律問題、少数者との出会いで学ぶことなどを聞いた。3人の経験から得た説得力ある話を、参加者は熱心に聞き、「日本で生きるために、乗り越えなきゃいけないハードルとは」など活発に質問が出された。
 参加者とゲストが一緒になって、手をつないで歌ったり、楽器演奏、ゲームなどで交流を深めながら、楽しいひと時を過ごした。
 映画監督、海南友子さんの講演と作品「マルディエム彼女の人生に起きたこと」(映画の詳細はHP http://kanatomoko.jp まで)上映会。上映のあとには、海南さんが、性暴力や朝鮮、イラクの問題などにも触れて話をしてくれた。

[ 2004-02-01-17:30 ]
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